身体的アプローチ

あなたが生きづらいのは、周りの人たちに合わせすぎて、自分の気持ちをおろそかにしてきたからかもしれません。

日々の生活で経験するさまざまな気持ちには、きちんと役割があります。
たとえば、不安な気持ちは、「同じ失敗をしないように」「いい結果を残したい」など、未来に備えて準備をするように駆り立ててくれます。
怒りの気持ちは、「これ以上入ってこないで」とあなたの大切な領域を守ってくれます。
不安や怒りなど、抱えたくない不快な感情はあなたにメッセージを送っています。

でも、いくら感情に役割があると分かったとしても、実際にその時になったら落ち着くのは難しいもの。

そのせいで、日常生活がままならないし、人間関係もうまく築けない。
この生きづらさをどうにかしたい。

もし、そう思ったなら、ソマティック・エクスペリエンス®をはじめさまざまな身体的アプローチにより、あなたの自律神経系に働きかけて身体の内側から安心感の土台をはぐくむことをご提案します。

身体的アプローチでは「話すこと」だけに重点をおくのではなく、「どきどき」「もやもや」「そわそわ」などの身体の感覚、姿勢や表情など、身体に現れるサインにも注目してあなたの状態を把握していきます。

あなたが子どもだった頃、「大丈夫だよ」「泣いてもいいんだよ」「それは嫌だったね」ときちんと気持ちを受け止めてもらって落ち着く経験をどれくらいしたでしょうか。

周りの大人からこのような言葉をかけてもらい、大人の穏やかな神経系で落ち着いていくプロセスを、「協働調整」と言います。
この「協働調整」を繰り返し経験していくと、「自己調整」という自分で自分の感情を落ち着かせることができるようになります。

VOICEでは、セラピストとの協働調整を通じて、あなたが「自己調整」できるようにサポートします。

ただ、今まで一人で頑張ってきたあなたにとって、セラピストとの共同作業は必ずしも心地いいものとは限りません。
VOICEでは、あなたの「現在地」を把握して、状態に合わせながら身体の感覚に少しずつ意識を向けて負荷がかかりすぎないようにカウンセリングを進めていきます。

カウンセリングで体験した感覚をあなたの神経系にしっかりと根付かせるために、日常生活では以下のような習慣やワークをご提案します。

• 「地球に支えられている」とイメージしながら地に足をつけてみる（グラウンディング)
• 指先やアキレス腱を伸ばしながら少しだけ身体の固さを緩める（ストレッチ)
• 自分の好きなこと、ほっとする時間を作ってみる（リソース)